宗教法人 真の道 ホームページ
 
出版物紹介(2)守護霊様と私(第2集)
 

「守護霊様と私」(第2集)からの抜粋、内容紹介

●私の守護霊さん  瑞道 萩原 真

 三十何年か前の昭和のはじめだった。私は満州のリンゴ農場で満州開拓の新しい夢に燃えていた。満州の冬の農場はひまで退屈であった。外はカチカチに凍った大地に一枚の葉も付けないリンゴの木が寒風にゆすぶられているだけであった。身体をもて余して、鉄砲かついでの雉打ちも毎日は続かなかった。時間をもて余した私はふと習字でもしてみる気になった。ポカポカと温かいペチカのそばで、リンゴ包みに使う古新聞を取り出してチビ筆を走らせはじめた。
 い ろ は、と私は仮名文字を書き始めた。ふこえてあさき、と書き進めようとした時「き」が書けずに、さの字がささささと無限にさの字が続いた。それは私の意志と無関係に手だけが、誰かにおさえられて書いているような感じであった。
 新聞紙一ぱいに「さ」の字を書きなぐって次の紙を取り換えると、今度は「さ」の字ではなく、「し」の字を書き出した。そして「し」の字に点を打ちはじめて、それが「じ」になった。私の手が筆を持って字を書いているのに、他人の手を眺めているような思いであった。自分でわからない不思議な力に支配されたように次々と古新聞を墨でぬりたくっていった。
 「じ」が何時の間ににか「ろ」になり次は「み」になり、「も」になり、「と」になっていった。そしてそれは更に続いて「よ」「し」「ゆ」「き」となって筆が止まった。なんだろう。何か意味がありそうだ。そう気付いた私はあらためて、書きはじめの「さ」から総合して考えてみた。
  (‥以下、後略‥)